化学物質を取り扱う染料や農薬の製造において、適切に保護された機器の使用はプロセス全体を通じて必須となります。グラスライニング機器の耐腐食性、副反応の抑制効果は、過酷な環境での円滑な操業と安全性を高めます。

製薬製造における反応、精製、貯蔵の一連のプロセスには、製品純度と品質維持を最優先する機器が求められます。グラスライニング処理を施した機器は、平滑と耐食性を備えた表面により、製品の汚染を防止し医薬品の安全性と有効性の維持に貢献します。

ファインケミカルの閉鎖系バッチ生産では、農薬や染料などに代表されるような腐食性の強い化学物質を取り扱う機会が多く、既存機器の短期劣化の懸念があります。このような腐食から設備を守るため、無機酸、有機酸、弱アルカリの全てに確かな保護性を提供するべくグラスライニング機器採用されています。グラスライニングの滑らかな内面は、残留物の付着を極限まで抑え清浄性を大幅に簡素化し、製品の純度が維持され、ファインケミカル産業の高度な要求にも品質基準を満たします。

食品加工の過程で原料品質を保持し、反応を抑制することで製品本来の自然な風味と栄養価の維持が可能になります。

冶金工程の浸出や中和、溶解処理において高温と腐食を伴う化学反応が不可避です。グラスライニング容器は、確かな機械的強度を呈しグラスライニングによる酸やアルカリなどからの保護性能に優れており、様々な溶媒に対する過酷な条件にも適合しています。当社の耐食性容器は、非鉄金属の酸・塩基中和処理、化学溶液を扱う製鋼工程、耐久性と清浄性が求められる補助処理用の反応機としても理想的です。