- GT88ガラスの優れた耐食性として、沸騰塩酸の試験において標準的なガラスの約3倍、高温水酸化ナトリウム溶液においても、2倍を超える耐食性が得られています。
- このガラスは摩耗や付着を防ぐとともに、機械的衝撃への高い保護機能を発揮します。GT88でライニングされた機器は清掃性、メンテナンスの軽減、信頼性の高い長期安定稼働を保証いたします。
- GT88は炭素鋼に対する強固な密着性、均質で滑らかな表面を形成します。耐久性と信頼の高性能を表す独特の青色仕上げが特徴です。
- GT88の製造には、国際基準に準拠する先進の電気炉制御システムを採用しています。エナメル粉はロットごとの厳しい品質検査を通過し、安定した性能と欠陥の最小化を実現しています。
- GT88は、輸入ガラスの高度な配合技術を取り入れ現地原料を使用しながらも、その物理的・化学的特性を輸入ガラスと同等レベルにまで高めました。お客様の長期間にわたる使用実績から、厳しいご要望にも卓越した耐食性と高い性能で評価いただいています。国際基準に準拠するGT88をライニングした機器を安心してお選びいただけます。


| 指標 | 測定単位 | 試験規格 | 基準値 | 試験結果 |
| 高温塩酸に対する耐食性 | g/m²·d | GB/T 7989 | ≤ 1.6 | 0.4 |
| 高温水酸化ナトリウムに対する耐食性 | g/m²·d | GB/T 7988 | ≤ 5.0 | 1.5 |
| 機械的衝撃耐性 | 10⁻³ J | GB/T 7990 | ≥ 220 | 290 |
| 耐熱衝撃性 | °C | GB/T 7987 | ≥ 200 | 213 |
注記:上記の試験結果は、GT88ガラスの試験片を用い、関連する国家試験基準に従い取得しました。
下図には、酸およびアルカリにさらされたグラスライニング機器の一般的な腐食度合を、長期にわたる継続的にとった試験結果に基づき示しております。
- 腐食速度が年間 0.1mm未満では、グラスライニング性能は約5年間の有効性を維持します。
- 腐食速度が年間0.1~0.2 mmで、耐用年数は通常2年から5年とされています。
- 腐食速度が年間 0.2mmを超えると予想耐用期間は著しく低下し、多くの場合2年以下の運用期間となります。
グラスライニングは常温では、あらゆるpHレベルのアルカリに対して耐性を有しますが、温度が上昇するにつれて耐食性は低下します。高濃度水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム(pH 14以上)では、安全運用限界を下記のとおりと定めます:
- 10%濃度で66℃
- 20%濃度で60℃
- 30%濃度で57℃
- 54 °C、50%濃度
pH約13の中和の場合、GT88は最高 100度まで運転が可能です。液体または固体アルカリは、反応機の中心に投入し徐々に攪拌してください。慎重に撹拌することで、局所加熱やグラスライニングへの反応物の付着を防ぎます。フッ化物以外の金属有機化合物については、通常の条件下ではガラスライニングを腐食させることはありません。
GT88グラスライニングは沸点以下の環境においては、液体および水蒸気に対して強い耐性を発揮します。沸点を超えても150℃までは安全にご使用いただけますが、高い耐酸性は必ずしも高い耐水性を示すものではありませんのでご注意ください。
フッ化物を含まない塩類による腐食度合は、基本的には溶液のpHによって決まります。中性の塩化ナトリウムも水に溶解することで、腐食性を示す腐食媒体となります。同様に、塩化アルミニウムも溶液中で塩化物イオンを放出し腐食を起こします。これらの塩溶液に対するGT88グラスライニングの化学変化、性能の詳細なデータにつきましては、関連するチャートにてご確認いただけます。
多くの液体にはフッ化物が微量に含まれており特に運転時には注意してください。フッ化物はリン酸、リン化合物、塩酸、再生硫酸など溶剤に広く存在し、事前に腐食試験を実施する必要があります。
GT88グラスライニングは使用温度範囲内であれば、大半の有機溶剤に対して高い耐性を示します。ただし、メタン、キシレン、トルエン、ベンゼン、ヘプタンといった 低導電性の溶剤は静電気を蓄積させるリスクが高いので注意が必要です。これらの溶剤を単体または他と混合を問わず、異なる液体間、液体と気相、あるいは液体と容器壁の間で静電気が蓄積するリスクがあります。静電気が原因で発生した火花が、蒸気に引火して爆発を引き起こし、グラスライニングにひび割れや、ピンホールといった深刻な損傷をもたらす可能性があります。したがって、これらの溶剤を取り扱う際は、細心の注意を払うようにしてください。
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