未梱包のグラスライニング機器を輸送される際には、吊り上げ用ラグ以外に負荷をかけないでください。カプラー、クランプ、その他脆弱な部品に負荷がかからないよう十分にご注意ください。機器の安全を確保するため、転がして移動することや、バールでの無理な移設は、重大な損傷の原因となりますので絶対にやめてください。また、機器運搬中の衝撃や衝突には十分にご配慮ください。
機器の吊り上げ作業は、必ずワイヤーロープをジャケットノズルやタンクラグなどの指定された位置に確実に固定してください。リングはタンク蓋の取り外しに特化したものですので、容器本体の吊り上げ目的では使用しないでください。安全確保のため上げ下ろし作業は慎重な操作をお願いします。
ライニングの保護のため、組み立て開始前に検査員が容器内に入る際は、清潔で柔らかい靴底の履物を着用します。内部ガラス面のひび割れや傷、その他性能に影響を及ぼす欠陥がないか、細部にわたり慎重にご確認します。
フランジボルトは、必ず段階的に均等にの締め付けてください。圧力分散のため、対角線上に作業を進め、ボルトをペアで締めます。片側だけを一気に締め付けることは決してしないでください。不均一な締め付けは、グラスライニングの破損や、内部に応力が発生することで耐用年数の低下につながります。
組み立てを始める前に、全てのクランプに損傷がないか、また必要数をご確認ください。クランプを等間隔に配置し、均等にで締め付けてください。クランプの適切な間隔と均等な締め付けは、長期的な安全作動と確実なシール性の保持に不可欠となります。
- a. 初期設定
設置前にまず容器の底に柔らかい保護マットを敷き、その上に撹拌機を設置します。タンクの蓋を所定の位置まで持ち上げたら、まず撹拌機の軸にシールを装着します。撹拌機を吊り上げて、減速機の出力軸に結合させチェックナットとチェックボルトで固定します。 -
b. 調整と試験
抵抗なく滑らかに動く必要があります。これを確認してから初めてモーターを始動してください。技術仕様に基づき、撹拌軸とシールを調整し、正確な同心度と垂直性が確保されるよう調整を行い、まず手動で軸をゆっくりと回転させます。軸が滑らかに動作することを確認して、初めてモーターを始動させます。
ガスケットは、扱う媒体の種類、濃度、および使用温度による選定となります。材質および適用方法の双方が、貴社のプロセス要求に適応することが前提となります。その上で、現在以下のオプションをご用意しております:
- PTFE被覆アスベストガスケット
- PTFE被覆アスベストガスケットコルゲートステンレス鋼入り
- PTFE被覆非アスベストガスケットコルゲートステンレス鋼入り
- PTFE被覆ゴムガスケット
グラスライニング容器の外表面に対する直接的な溶接作業は、安全上の理由から禁止されています。
ノズル、ラグ、支持部の溶接が必要になった際には、適切な冷却を行いながら電気溶接を使用してください。ガス溶接は厳禁とします。溶接をする際には、火花や溶接スラグの飛散から保護するため、ライニングとノズルの両方を必ず覆ってください。わずかな飛散でも損傷の原因となります。
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